「このプロジェクトのゴールは何ですか?」
「そのゴールを達成するための必須要件を定義しましょう。」
こんにちは!仕事では常にゴールからの逆算思考を叩き込まれているブロガー、ヅメジュラスです!
プロジェクトマネージャーとして活躍されているあなたなら、この言葉がいかに重要か、身に染みてご存知のはず。
実は、ポケモンカードのデッキ構築も全く同じなんです。
なんとなく強そうなカード、お子さんの好きなポケモンを詰め込んだデッキで、「なぜか勝てない…」と悩んでいませんか?それは、プロジェクトの**”要件定義”**が曖昧なまま、開発(実装)に進んでしまっている状態なのかもしれません。
今日は、ポケカのデッキ構築をPM(プロジェクトマネージャー)の視点で分解し、勝利から逆算してデッキを作り上げるための論理的思考法を徹底解説します!
ポケカにおける「要件定義」とは?

プロジェクトにおける要件定義が「このシステムで何を達成したいのか」を明確にすることであるように、ポケカにおける要件定義は**「このデッキでどうやって勝ちたいのか」**を明確にすることです。
具体的には、以下の3つのフェーズに分解できます。
- Goal(ゴールの設定): 勝利条件の定義
- Function(機能の定義): ゴール達成に必要な役割の洗い出し
- Implementation(実装): 60枚のカードへの落とし込み
このフレームワークに沿って考えるだけで、デッキのコンセプトがブレなくなり、採用すべきカードが驚くほどクリアになりますよ。

なんだかすごく難しそうに聞こえますけど、「ゴールから考える」って大事ですよね。夕飯の献立も、メインのハンバーグを決めてから、それに合うサラダやお味噌汁を考えるのと同じ感じでしょうか…?😊
STEP1:Goalの定義 〜このデッキの「勝ち筋」は何か?〜

全てのプロジェクトは、明確なゴール設定から始まります。ポケカも同じ。まず、このデッキの**「勝ち筋(勝利条件)」**を定義しましょう。
- 誰が(Who): メインで戦うアタッカーはどのポケモンか?
- 例:「リザードンex」
- どうやって(How): そのアタッカーで、どうやって相手を倒していくのか?
- 例:「ワザ『バーニングダーク』で、相手がサイドを取るたびにダメージを上げていき、中盤から一気に逆転してたね!」
この**「誰が、どうやって勝つのか」**という一文こそが、あなたのデッキの最重要要件です。お子さんと一緒に「このポケモンの、このワザで勝てたら最高にカッコいいよね!」というゴールを最初に共有することが、全ての始まりです。
STEP2:Functionの定義 〜勝利に必要な「機能」を洗い出す〜

ゴールが決まれば、次はそのゴールを達成するために必要な**「機能(Function)」**を洗い出していきます。優秀なPMは、必要な機能を細分化してタスクに落とし込みますよね。
【リザードンexで勝つために必要な機能リスト】
- リソース確保機能:
- リザードン本体を手札に加える必要がある (ポケモンサーチ)
- ワザに必要な炎エネルギーを手札に加える必要がある (エネルギーサーチ)
- 毎ターン安定して山札を引いて、必要なカードを探し続ける必要がある (ドロー機能)
- リスク管理機能:
- リザードンが序盤に倒されないように、代わりにバトル場に出る壁役が必要 (防御機能)
- 相手の動きを妨害して、リザードンが育つ時間を稼ぐ必要がある (遅延、妨害機能)
- 高速化・効率化機能:
- 手札から直接エネルギーを加速して、すぐにワザが使えるようにしたい (エネルギー加速機能)
このように、勝利というゴールから逆算して必要な機能をリストアップすると、「なるほど、だからこのデッキには《ハイパーボール》や《博士の研究》が必須なんだな」という風に、採用すべきカードの**”役割”**が明確になります。
STEP3:Implementation 〜「機能」を60枚のカードに実装する〜

さあ、いよいよ実装フェーズです。定義した「機能」を、具体的なカードに置き換えて、60枚のデッキを構築します。
- ポケモンサーチ機能 → 《ハイパーボール》《なかよしポフィン》を実装しよう。
- エネルギーサーチ、加速機能 → 《リザードンex》特性『れんごくしはい』でカバーしよう。
- ドロー機能 → 《博士の研究》《リーリエの決意》を実装しよう。
- 防御機能 → HPの高い《カビゴン》を壁役として実装しよう。
- 遅延、妨害機能→《ナンジャモ》《ジャッジマン》で相手の手札に干渉できるようにしよう。
ここで重要なのが**「バランス調整」**。 ドロー機能を強化しすぎるとアタッカーを引けず、アタッカーを増やしすぎるとエネルギーが足りなくなる。このトレードオフの関係を調整するのが、PM…いえ、プレイヤーの腕の見せ所です。
そして実装が終われば、最後は**「テスト(対戦)」**です。 実際に回してみて、「リソース確保機能が弱いな。ドロー系のカードをもう2枚増やそう」といったように、PDCAサイクルを回してデッキという名のプロダクトを磨き上げていくのです。
まとめ:勝利という名のプロジェクトを、親子で成功させよう!

今回の講座をまとめます。
- STEP1:Goalの定義 → 「誰が」「どうやって」勝つのか、という勝利条件を決める。
- STEP2:Functionの定義 → 勝利に必要な「リソース確保」「リスク管理」などの機能を洗い出す。
- STEP3:Implementation → 機能から逆算して60枚のカードを選び、テスト(対戦)を繰り返す。
この思考法は、ただやみくもにカードを組み合わせるより、遥かに再現性高く、強いデッキを生み出すことができます。
そして何より、お子さんと一緒に**「このデッキのゴールはこうだよね」「じゃあ、この機能が足りないから、このカードを入れてみない?」**と対話する時間は、最高の論理的思考トレーニングであり、親子の絆を深める最高のプロジェクトになるはずです。
さあ、勝利という名のプロジェクトを、最高のパートナーであるお子さんと一緒に成功させてください!
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